短いのいろいろ




この指は芋虫のように
机の上を這うばかり。
創造への憧れだけが
わたしの心の裏側に
ただ 水たまりを作っている。


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利かない足を引きずって
世界の終わりのような色をした
夕日に向かって歩くのです
嗚呼 僕はどこへ行くのだろう


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謎は謎であるから
美しいのであって
謎でなくなった謎は
さながら
読み捨てられた新聞のようだ


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君がその枷を外してくれるというなら
ねじ伏せて 絞め殺して
庭の植物の根元に埋めてあげよう
毎日水をやるのが面倒なんだ


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綴っても 綴っても
結局は伝わらぬ
我が内のもどかしさよ


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足下ひとつ ぱん と鳴った
ぱん とひとつ けとばした
大きな枯れ葉かしら
腐った木の枝かしら
乾いて脆くなった誰かの骨かしら


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吐き出す言葉を
どれだけ綺麗に磨いても
鋼の前では
砕かれてしまう


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どろどろの脳髄が
毛穴から流れ出す
ああ まるで
ストロベリーソースのよな
甘い
腐った味


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なにがしたいの と問われれば
なにもしたくないの と云う
何と怠惰なことだろう


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おおきな黒眼
わらってるお口
「ほら、ダッコしてあげる」
後ろ手には包丁。



































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