ざわめきが私の心に忍び込む
憂鬱が私の心に根をはる
夏の薄赤い空が
群青の雲が
あの焦燥を誘っている
来るな 来るな

突然の破裂音も
夕餉の気配も
このざわめきを拭い去れない
ただ 意味のない問い掛けだけに
一瞬遠のくけれど
それはまるで白蜜のように
拡がって濁る

夕暮れよ 早く去ね
雨雲よ ここへ来るな
私はただ夜を耐える
揺らめきもせずにこちらを凝視する
暗闇を耐える

あの山際
燃えるように赤い
あの火が消えれば
あの火が消えれば
耳を塞ぎ 身を硬くして
耐えるだけ
何ものも私の心を揺らすな
炎の紅よ 夏の夕暮れよ
山影の向こうへ
早く 早く...
















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