ぶちぶちと毛細血管が引きちぎれる
ばりばりと頭蓋が砕ける
ぱっくり割れた脳髄の中で
あいつが嗤ってた

侵される
犯される

「それは妄想である」
それは違う
「それは倦怠であろう」
そんなはずはない
「それはある種の病原体であるというのか」
馬鹿馬鹿しい

そうしている間にも
あいつが浸透する

きっと
都市ガスのせいだ
スモッグのせいだ
厭な雨のせいだ

淀んでいる
澱んでいる
あいつは何処にでもいる

そのうち人は灰色になって
地球は黒ずんでしまうだろう

そら 聞こえたかい

あんたの喉の奥で
あいつの笑い声がした



























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